施術中に、なかなか色素が入らず焦る時ってありますよね。
特に新人の時って、何が悪くて色素が入らないかわからず、とにかく色素が入るまでしつこく施術を続けてしまい、皮膚にダメージを与えたり、思った仕上がりにならない事もあるとおもいます。
今回は、リクエストもあったので、色素が入りにくい時の原因と対処法についてまとめてみました。
色素が入りにくいと感じたときの原因は大きく6つ
1. 皮膚の状態
2. 針・マシンの設定
3. 圧と角度
4. ストロークスピード
5. 色素の性質
6. 皮膚の伸展方法
「入らない=自分が下手」と思いがちですが、
実際は技術以外の要因が重なっていることがほとんどです。一つずつ確認していきましょう。
① 皮膚の状態
よくあるケース
• 乾燥している
• 角質が厚い
• 皮脂が多い
• 代謝が早い
特に40代以降では、
「皮膚は薄いのに乾燥していて弾く」という状態も多く見られます。
対応の考え方
• 施術前の油分除去を丁寧に行う
• 1パス目は“入れる”よりも“ならす”意識
• 無理に深く刺さない
入らないからといって圧を強くすると、定着が悪くなる原因になります。
② 針・マシンの設定
マシンでは、設定スピードが合っていないと色素が入りにくくなります。
• 速すぎる → 皮膚に弾かれる
• 遅すぎる → 色素が入らない
対応の考え方
• 少しスピードを落として、一定のリズムで動かす
• 入らないときほど、スピードを上げない
新人さんは「焦る=速く動かす」になりやすいですが、逆効果です。

③ 圧と角度
色素が入らないとき、必ず見直してほしいポイントです。
基本の考え方
眉のパウダーやマシン施術では、
角度はおおよそ45度前後が基本です。
• 立ちすぎ:80〜90度
• 寝かせすぎ:20度以下
この両極端が、入りにくさの原因になります。
イメージで説明すると
立ちすぎ(ほぼ垂直)
• 針が「点」で当たる
• 深く入りやすい
• でも色が置きにくい
• 皮膚ダメージが出やすい
入らないからといって角度を立てるのは危険です。
寝かせすぎ(かなり斜め)
• 針が皮膚の上を滑る
• 表面をなぞるだけ
• 色素が置けない
これが「浅すぎて滑っている」状態です。
理想の角度45度前後。
点でもなく、滑りすぎでもない角度です。
イメージは、ノートに線を書くときの鉛筆の角度。
それを安定させる意識を持ってください。
④ ストロークスピード
ストロークスピードとは針を動かす“手の速さ”のことです。マシンの速さではありません。
あなたの手が、眉の上をスーッと動くスピードです。
イメージで説明すると
鉛筆で線を書くとき、
• ゆっくり書く → 濃くなる
• 速く書く → 薄くなる
これと同じです。
なぜ重要かストロークが速すぎると、
• 色素を置く前に通り過ぎる
• 表面に触って終わる
結果として「入らない」状態になります。
特に眉がほとんどない方や、皮膚がフラットで弾きやすい方ほど、一定のスピードを意識してください。
⑤ 色素の性質
「粘度」とは簡単に言うと、ドロドロ具合のことです。
• 水:サラサラ
• はちみつ:ドロドロ
はちみつの方が入りにくいですよね。
色素も同じです。
粘度が高いと起きること
• 皮膚の上で滑りやすい
• 針に色素が乗りにくい
• 表面に溜まりやすい
結果、「あれ?入らない…」となります。
特に、
• ディープ系
• 濃いブラウン
• 開封から時間が経っているもの
は粘度が上がりやすいです。
対応方法
① ボトルをよく振る
使う直前にしっかり振る。上下だけでなく、手首で回すように中の顔料を均一にします。② 常温に戻す
冬場や冷房の強い部屋では、色素が冷えて粘度が上がります。施術の30分前には室温に置いておくと入りが変わります。③ カップの中で混ぜ直す
時間が経つと沈殿が起きます。途中で軽く混ぜることで、ムラを防げます。
冷たいと入りにくい理由
難しく考えなくて大丈夫です。
「冷たい=重い=置きにくい」と覚えてください。
絶対にやらないでほしいこと
• 入らないから圧を強くする
• 同じ場所を何度も往復する
• 深く刺そうとする
どれも定着を悪くする原因になります。
⑥ 伸展(皮膚を張ること)ができていないと入らない
「角度も合ってる」
「ストロークも問題ない」
それでも入らない時、実は一番多い原因が 伸展不足 です。
なぜ伸展が大事なのか
皮膚がたるんでいると
• 針が沈む
• 弾かれる
• 深さが安定しない
結果として「入らない」「ムラになる」が起きます。
特に40代以降は
皮膚が薄く、たるみやすいため
伸展の影響がかなり大きく出ます。

理想の伸展とは?
「ピンッ」と強く引っ張ることではありません。
面でフラットに張る
これが理想です。
• 引っ張りすぎて白くなる → NG
• 弱すぎて皮膚が波打つ → NG
「均一な一枚の面を作る」この感覚が大事です。
よくあるNG伸展
• 一方向だけ引っ張っている
• 指先だけで軽く押さえている
• 皮膚が動いていることに気づいていない
見た目では張れているつもりでも実際には施術中に皮膚が一緒に動いているケースが多いです。
40代以降の皮膚には
三点伸展 が最も安定します。
• 眉頭側
• 眉尻側
• 施術ラインの下側
この3方向で支えることで皮膚が「線」ではなく「面」になります。
結果
• 深さが安定する
• 針が弾かれにくい
• 色素が入りやすくなる
という状態を作れます。
「入らない」と感じたら
角度を変える前に圧を強める前に、まず確認するのは
皮膚、ちゃんと張れてる?
ここです。
伸展を直しただけで
急にスッと入ることは本当によくあります。
最後に
色素が入らないとき、つい「自分の技術が足りないんじゃないか」と思ってしまいがちです。
でも実際は、多くの場合 原因は一つではなく、組み合わせ です
・皮膚の状態
・針の設定
・圧と角度
・ストロークスピード
・色素の性質
そして、伸展。
どれか一つがズレているだけで、「入らない」という結果になります。
大事なのは、感覚や気合でどうにかしようとしないこと。
入らないときほど、一度手を止めて、順番に確認する。
それができるようになると、施術は安定していきます。
新人のうちは「うまくいかない経験」があって当たり前。
その一つ一つが、原因を見つけられる施術者になるための材料です。
焦らなくて大丈夫。
まずは 原因を探す思考 を身につけていきましょう。

「この他にも、実践的な記事をまとめています」
もっと「こういうテーマも知りたい」「次は〇〇を取り上げてほしい」などあれば、 LINEのリクエストフォームにお気軽にご入力ください🌸
📲 LINEはこちらから
#アートメイク
#アートメイク看護師
#アートメイク新人
#色素が入らない
#定着不良
#眉アートメイク
#アートメイク練習
#施術者の考え方

