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他院アートメイク修正の考え方|新人アーティストが最初に知るべき対応と注意点

アートメイクスクールを卒業して、施術をスタートしたばかりの頃、最初は新規のお客様や、初めてアートメイクを入れる方が多いと思います。
でも経験を積んでいくと、あるタイミングで必ず増えてくる相談があります。

それが「昔入れたアートメイクを修正したい」「他院で入れたアートメイクを直してほしい」
という他院修正のご相談です。

そして新人アーティストの頃、ここで多くの人が思うのが
「これって修正できるの?」
「私が施術して大丈夫なのかな?」
「失敗したらどうしよう…」

という不安だと思います。

他院修正は、アートメイクが初めての施術とは違って、すでにアートメイクが入っている状態からデザインを整えていく施術です。

そのため
・色が濃く残っている 変色している
・形が崩れている 骨格に合っていないデザインになって
 いる
・左右差が強い 
など、さまざまなケースがあります。

最初の頃は、どう対応すればいいのか迷うことも多いと思います。

今日は、私の経験をもとに他院修正のお客様にどんなふうに対応したらいいのかについてお話ししてみようと思います。

目次

1|私が最初に担当した他院修正

私がアートメイクを始めてしばらくして、ある地域のクリニックと提携することになりました。

その地域は少し田舎ということもあり、昔、自宅サロンのような所ででアートメイクをしていた人も多かったようで、いわゆる昔のタトゥーの様なアートメイクが入っている方からの問い合わせが結構多かったんです。

そして、提携して最初に担当したお客様が、まさに他院修正のケースでした。
その方は…
・最初は自宅サロンで施術
・その後、韓国でも施術

という履歴があり、毛並みのアートメイクがパラパラと残っている状態でした。
さらに左右差も強く「この眉がとにかくストレスで仕方ない」ということで修正の相談に来られました。

正直、当時の私はまだ経験も少なく、「これをどう修正するか」と本当に悩んだのを覚えています。

結果的にそのお客様は、ここからお話しする内容をしっかり行った事で、
出来上がったアートメイクはとても喜んで頂くことができ、今もクリニックでお会いした時には、
『ホントにやってもらってよかった!今は、全然ストレスがないの』
と嬉しいお言葉を頂いております。

2|問い合わせがあった時に必ず最初に確認すること

私がまず最初に確認するのは
「今までアートメイクをしたことがあるか」ということです。

これによって
・新規の施術なのか
・他院修正なのか
が変わってくるので、こちらの心構えも変わってきます。

もしアートメイク歴がある場合は、予約の段階で必ず次のことをお伝えしています。

✅修正は施術の回数が必要な可能性があること
✅修正料金がかかる可能性があること
✅ご希望通りに修正できない可能性もあること

基本的にアートメイクは2回で完成することが多いですが、修正の場合はそうならないケースもあります。

これを最初に伝えておかないと「2回で終わるって聞いていたのに」というトラブルにつながることもあるので、事前に説明しておくことが大切です。

3|カウンセリングで必ず確認する内容

実際に眉の状態を見ながらカウンセリングを行いますが、私は必ずこの内容を確認します。

まず確認するのは当たり前ですが
✅どこで施術を受けたのか
✅いつ頃入れたのか
✅どんな技法で入れたのか
✅その時にどんな風に仕上げてもらいたいと伝えたのか
という施術履歴です。

昔のアートメイクはかなり深く入っていて、タトゥーのようになっているケースも多いので履歴の確認はとても大切です。

その上で、私が必ず聞く質問があります。

①「どこが一番嫌で、どこを一番直したいか」

修正の場合、全部を完璧に直すことが難しいケースもあります。
でも、お客様が一番気にしている部分を改善できるだけで満足度は大きく変わります。

だからこそ『一番直したいポイント』を必ず確認するようにしています。

②どこまで妥協できるか、どこまで許容できるか

修正の場合、どうしてもデザイン上直せない部分が出てくることがあります。
例えば
・眉尻が少し出てしまう可能性
・形を変えると太くなる可能性

そういった場合は
「この部分が少し残る可能性がありますが大丈夫ですか?」
「コンシーラーで隠せそうですか?」
など、どこまで許容できるかを確認します。

昔のアートメイクは
・どんな色素を使っているか分からない
・深く入っている可能性が強い
・色味が強い
・お客様の現在のお顔に合っていない

などの理由で、完全に修正するのが難しいことも多いからです。

4|修正しやすいケースと難しいケース

他院修正の相談では、状態によって修正しやすいケースと難しいケースがあります。

①修正しやすいケース

・アートメイクがかなり薄くなっている
・形が大きく崩れていない
・色味がそこまで変色していない

こういった場合は、デザインを整えながら修正しやすいケースが多いです。

②修正が難しいケース

・色が濃く残っている
・青やグレーに強く変色している
・形を大きく変えたい
・左右差がかなり強い

こういった場合はアートメイクだけで整えるのが難しいこともあります。

その場合は、レーザー除去を提案することも一つの方法です。

無理に修正するより、レーザー除去し一度薄くしてから新しくデザインを作った方がきれいに仕上がることも伝える必要があります。

5|施術のときに気をつけること

他院修正の場合、皮膚の状態が変わっていることがあります。

①皮膚の状態を十分に確認する

・色が入りにくい
・毛並みの線が入りにくい
・皮膚が硬くなっているなどです。

昔何度も施術を受けている方は皮膚の状態が変わっていることも多いので、皮膚の様子を見ながら慎重に施術することが大切です。

また、他院修正の場合は深く入れすぎないことも大切です。

すでに色素が入っている皮膚にさらに深く色を入れてしまうと、濃くなりすぎてしまうことがあります。

修正の場合は1回で完成させようとせず、リタッチで少しずつ調整していくという意識で施術する方がきれいに仕上がることが多いです。

②毛並みが残っている場合

他院修正でよくあるのが、昔の毛並みが残っているケースです。

この場合、残っている毛並みに新しい毛並みを重ねすぎると、線がごちゃごちゃして見えることがあります。

そのため
・どこに線が残っているのか
・どの方向に入っているのかを確認して施術することが大切です。

場合によっては毛並みを無理に増やすのではなく、パウダーで整える方が自然に仕上がるケースもあります。

③形を大きく変えすぎない

修正の相談では「形を全部変えたい」と言われることもあります。

ただ、すでにアートメイクが入っている場合は大きく形を変えるのが難しいことも多いです。

無理に形を変えると
・眉が太くなる
・バランスが不自然になることもあります。

そのため、今ある眉を活かしながら少しずつ整えていくという考え方が大切です。

6|新人アーティストがやりがちな修正のミス

新人の頃は「1回で直さないと」と思ってしまうこともあります。

でも他院修正は、1回で完全に整えるのが難しいケースも多いです。

無理に1回で整えようとすると

・濃くなりすぎる
・形が不自然になることもあります。

修正の場合はリタッチで少しずつ調整するという意識が大切です。

7|1ヶ月後の説明も大切

修正の場合、1ヶ月後に
「元に戻った」
「消えた」と感じる方もいます。

これは昔のアートメイクが濃く残っているため、自分が入れた色が負けてしまうことがあるからです。

そのため

「1回目は少し薄く見えることがありますが、2回目で調整していきます」という説明も事前にしておくことが大切です。

最後に

昔入れたアートメイクに悩んでいる方は、本当にストレスを抱えて来られることが多いです。

だからこそ
・しっかり話を聞くこと
・どこを直したいのか理解すること
・納得して施術を受けてもらうこと

このカウンセリングがとても大切だと思っています。

修正は難しいケースもありますが、お客様にとっては長年の悩みを解決する施術でもあります。

少しずつ経験を積み重ねていくことで、対応できるケースも増えていくと思います。

最初の頃は不安に感じることもあると思いますが、焦らず一つ一つ経験を重ねていくことが大切だと思います。

そうやって経験を積みながら、お客様に喜んでもらえるアーティストになれたら嬉しいですね。

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この記事を書いたパイセン

地方で活動するアートメイクナース。
講習にもたくさん参加していて、とても勉強熱心。
責任感が強く、お世話好きで信頼される人です。

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